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お墓・仏壇って本当に必要?持たない、処分することはできる?

最近、墓じまい・仏壇じまいをする人が増えているそうです。
地元から遠く離れた土地へ引っ越したり、海外へ永住したりする人はなかなかお墓参りをする時間が取れませんよね。
お墓や仏壇は親が勝手に作ったから、自分達には関係ないと考える人もいるとか。
しかしご先祖様やお世話になった両親・祖父母のことを思えば、簡単に手放せるものでもありません。
今回は環境スペースが、お墓や仏壇って何のためにあるのか、処分することは可能なのかを調べてみました。

 

 

■ご先祖様を祀る「お墓」、仏様を祀る「仏壇」

人が亡くなるとお葬式をしてお墓を建て、仏壇を作るというのが一般的な流れになっています。
これは仏教によるものですが、お墓と仏壇にはそれぞれ役割があるって知っていますか?
お墓にはご先祖様の遺骨が納められています。
では仏壇は何かというと、故人ではなく「本尊(仏像)」を祀るための家庭用寺院のようなものです。
つまり、お墓参りをしながら「おじいちゃん、今年も来たよ~」と言うのは正しいけど、仏壇に向かって「お母さん、おはぎ食べてね」と手を合わせるのは間違っているということになりますね。
ただ、現代では仏壇に故人の写真や位牌、故人にまつわる品物を置いてご先祖様に向かってお祈りをする姿も多く見られています。
本来は仏様のお住まいですが、故人に語り掛けたからといって失礼になるわけではないのでご安心を。
ホコリが溜まっていたり、無関係なものがあふれてごちゃごちゃしていたりするのは問題ですが、何よりも敬う気持ちや感謝する気持ちが大切です。



■お墓も仏壇も設置するかしないかは自由

遺骨は、墓地にしか埋められない決まりになっています。
例えば自宅の庭に穴を掘ってお墓にするということはできません。
ただし遺骨は必ず土に埋めないといけないわけではなく、タンスの上に置いても庭に散骨しても良いそうです。
しかし、遺骨を野ざらしにするのは罰当たりだと考える人も多く、風に飛ばされて隣家に入れば迷惑行為として処罰される可能性もあります。
お墓を作らない場合、例えば海や山に散骨したい場合はまず自治体に相談しましょう。
適切な場所や散骨方法について教えてくれますよ。
仏壇も必ず設置しなければならないものではなく、リビングの一角に位牌や遺影を置く家庭もあります。
本尊にお祈りをする習慣が全くないのであれば、仏壇を作るより故人が好きだった場所や家族が集まる場所に位牌・遺影を置く方が喜ばれるのではないかと環境スペースは思います。


■墓じまい・仏壇じまいはお寺か自治体に相談を

お墓や仏壇を処分したい場合は、お墓を所有しているお寺や墓地の管理人、自治体に相談してみましょう。
墓じまい・仏壇じまいの際はお経を上げてもらったり、お焚き上げをしてもらったりするのが一般的です。
処分料だけでなく、供養料などの費用も掛かる場合があります。
仏壇は家庭ごみや粗大ごみとして出すこともできますが、ゴミにするのは忍びないと考える人が多いようです。
お寺や墓地によって費用の相場が違うため、疑問や不安な点があれば自治体に相談してみると良いでしょう。

 

 

自分の死後、どのように弔ってほしいか「エンディングノート」に書き残す人も増えています。
遺骨をダイヤモンドのように加工してアクセサリーにしたり、故人が好きだった海や山に散骨したりするのも素敵ですね。
お墓や仏壇といった昔ながらの方法にとらわれず、自分や家族が喜ぶ「最後」を考えてみてはいかがでしょうか。