災害などが発生すると物流がストップしたり、お店に人が殺到したりして食料調達が難しくなります。
そのため日本政府では、家族分の水や食べ物を家庭で備蓄しておくことを推奨しています。
でも、どのような食品をどれくらい備えておけばいいのでしょうか?
そこで今回は環境スペースのスタッフが、備蓄の量の目安や食品を選ぶポイント、おすすめのアイテムなどについて解説します。
■どれくらいの備蓄が必要?
備蓄の際は、ガスや電気、水道といったライフラインが遮断されてしまった場合も想定しなければなりません。
また、支援物資が届くまでに時間がかかることもあるため、最低でも7日分は備えておきたいですね。
でも、7日分の食料とはどのくらいの量になるのでしょうか?
7日間を1人で過ごす際の目安は次の通りです。
◎水…2Lのペットボトル10本
◎ご飯…パックご飯14食分
◎カップ麺…7~10個
◎おかず…レトルトや缶詰など14食分
◎お菓子…必要なだけ
水は飲んだり調理に使ったりするほかに、洗顔や歯磨きなどにも利用することを想定して少し多めに用意しておくといいでしょう。
精神的なものから食欲がなくなってしまうことも珍しくないため、手軽にカロリーを摂取できるゼリー飲料などもあると安心です。
食べ慣れたお菓子などもあると、気分転換になるのでおすすめですよ。
■備蓄食品を選ぶポイントは?
備蓄食品は必ず“食べたことのあるもの”を選ぶようにしましょう。
食べ慣れない素材や味付けだと、せっかくの食材も無駄になってしまうおそれがあります。
また、栄養が偏らないように幅広いジャンルから食品を選びましょう。
レトルト食品だけでは塩分の取りすぎになってしまうので、簡単な調理ができるようにカセットコンロやボンベなども用意しておくと便利です。
■おすすめの備蓄食品
では最後に、スーパーなどでも手軽に揃えられるおすすめの備蓄食品をいくつかご紹介しましょう。
・アルファ米
お湯か水を注いで待つだけで、すぐに食べられるのが「アルファ米」です。
白米だけでなく、おこわやピラフ、ドライカレーなどバリエーションも多く、おかずがなくても食事になるので1つあると便利です。
・レトルトスープ
長期保存が可能で、常温でも食べられるレトルトスープは、不足しがちな野菜も手軽に取れるので非常食として人気があります。
具材がしっかりしているので噛み応えがあり、満足感も得やすいのが特徴です。
いざという時に役立つ備蓄食品ですが、一度に揃えようとすると大変なので、普段のお買い物の際に少しずつ買いためていくようにしてくださいね。