お気に入りのニットを自宅で洗濯したら伸びてしまったことはありませんか?
ニットが伸びたり型崩れを起こしたりするのは避けられないものだと、あきらめている人もいるのではないでしょうか。
でもニットの性質と適した干し方を知っていれば、長くきれいに着られますよ。
ポイントを環境スペースが解説しましょう。
■ニットを洗濯すると伸びるのはどうして?
「ニットは洗濯をすると伸びてしまうのでは?」
「型崩れしてしまったことがある」
「ハンガーで干したら伸びて跡がついてしまった」
確かに、洗濯の仕方によってはニットが伸びてしまいます。
何がいけないのでしょうか?
・ニットは水分を含みやすい
水を吸った衣類はとても重くなりますよね。
毛糸で編まれたニットはその特徴が顕著で、洗濯をすると多くの水を吸うため1着でもかなりの重量になります。
そのまま干すと、自重によって袖や首回りが伸びてしまうでしょう。
ニットの素材である毛糸は、空気の層がいくつもできるようになっており、それが保温の役割をしてくれます。
空気の層が多いということはその分、水を含みやすいということにもなるわけですね。
実際、網目の細かいハイゲージニットよりも、緩く編まれたローゲージニットの方が水分を多く含むので重くなりやすいですよ。
・ニットは網目に余裕がある
水に濡れると重くなる衣類は、ニットだけではありません。
厚手のパーカーやデニムなども同様です。
でも、パーカーやデニムが伸びたり型崩れをしたりといったことはほとんどありませんね。
ニットは他の衣類に比べると、比較的網目に余裕があります。
網目が緩いということは、それだけ生地としての耐久性が低いということ。
目の詰まったパーカーやデニムと同じ干し方をすると、それだけで伸びたり型崩れを起こしたりしやすいのです。
ニットを干す際は、細心の注意が必要でしょう。
■ニットが伸びにくい干し方は?
では、ニットはどのように干せばいいのでしょうか。
ポイントをみていきます。
・基本は「平干し」
ニットの基本の干し方は「平干し」です。
普通の衣類のようにハンガーには吊るさず、平面に広げるようにして干します。
これなら自重で伸びたり型崩れを起こしたりしません。
平干し用のネットは、ホームセンターや100円ショップで購入可能ですよ。
・スペースがない場合は「ピンチハンガー」を活用しよう
平干しをしたいけどスペースがない、という時はピンチハンガーを活用しましょう。
天面に平干しの要領でニットを広げるだけでOK!
ピンチ部分はいつも通りに使えるので、新たにスペースを確保しなくてもニットを平干しできます。
冬の定番アイテムであるニットですが、伸びたり型崩れを起こしたりしやすいのが難点です。
でも干し方に気をつければ、長くきれいなまま着ることができますよ。