皆さんは耳掻きを適切な方法で行っていますか?
実は耳掻きは、間違った方法で行ってしまうと体に悪影響をもたらしてしまう可能性があると言われています。
耳掻きが好きな人や、定期的に行ってしまう人は、掃除の回数に注意しなければいけません。
そこで今回は、環境スペーススタッフが正しい耳掻きの仕方と頻度についで伝授していきましょう。
■ドライorウェット
お風呂上がりの耳は、少し湿った感じがあり、耳垢も湿りがちですよね。
こうした耳垢のことをウェット(湿っている)と言い、乾いている耳垢のことをドライと言います。
このように耳垢には乾いたものと、湿ったものの2種類があり、人によってドライかウェットかは異なるでしょう。
耳の中には、アポクリン腺というものが多くあり、アポクリン腺が多いと耳垢が湿り、少ないと耳垢は乾くという傾向にあります。
耳垢が湿っている人は、掃除を行う時に綿棒ではなく、耳掻きを使用して外へ掻き出して掃除を行ってください。
■耳掻きのやりすぎには注意
耳の中は性感帯という説もあり、耳掻きが気持ちいいからと、ついつい耳掃除を定期的に行ってしまう人は少なくありません。
耳の穴には、迷走神経という神経があり、耳掻きによって迷走神経が刺激されると快感が生じるので、気持ちいと感じる人が多いようです。
耳垢の正体は、耳の中にできた皮膚が代謝によって剥がれ、耳の中に入ってしまったゴミやほこりが混ざったもの。
しかし、耳垢が渇くと、会話をしたりご飯を食べて顔の筋肉や顎が動いた時に、自浄作用によって自然と耳垢が外に排出されるようになっています。
その為、耳掻きを毎日行ったりする必要はありません。
耳掻きを行うことで、外に排出される予定だった耳垢や、中に溜まっている耳垢を内部に押し込んでしまう可能性があり、最悪、聴力を失ったり、鼓膜が破れてしまうことも…。
また、耳垢には抗菌作用があるので、耳掃除をしすぎて耳垢をとりすぎてしまうと、菌が繁殖したり、カビが生えてしまう場合もあり、外耳道炎になってしまう原因に繋がってしまいます。
その為、耳掻きの頻度は1ヵ月に1回程度が望ましく、物足りないという人でも、1週間に1回程度にしておくのが良さそうです。
いかがでしたか?
耳垢が自然とでていくなんて環境スペーススタッフは知りませんでした。
耳掻きを行う場合は、耳掻き棒や綿棒を耳の奥まで押し込んでしまわないようにくれぐれも気を付けて掃除をして下さいね。