環境スペース♪スタッフブログ♪

環境スペースのスタッフブログです。防音のことはもちろん、スタッフが気になることや豆知識を紹介していきます。

落ち葉を放置したらどうなる?森の生き物が樹を育てる

環境スペーススタッフの実家では秋に紅葉して冬に葉を落とす「落葉樹」がたくさん生えており、11月にもなると大量の落ち葉で庭が覆いつくされます。
風が吹くと周辺のおうちまで落ち葉が飛んでいってしまい、ご近所さんのお庭をも埋め尽くしてしまいそうな勢いです。
ご迷惑をおかけしないためにも、こまめにお掃除しているのですが…
拾わずにいた落ち葉って最後どうなるんだろう?
今回は、秋に落ちる葉がどこへ行くのか環境スペーススタッフが調べてみました。

 

■なぜ葉が枯れるの?

葉は光合成により養分を作り出し、根から吸い上げた水分を蒸発させる器官です。
寒さが厳しい冬は根の吸収力が落ちるため、樹は水分不足になります。
葉があると少ない水分をさらに蒸発させてしまうので、葉を枯らしてしまおうというわけですね。
養分を作り出す器官がなくなった樹は一時活動を休止し、次の春に備えて眠ります。
つまり、落葉は樹が冬眠する合図なのです。

 


■落ち葉はどうなる?

枯れた葉は、いずれ樹から離れて落ち葉になります。
秋から冬にかけて、落葉樹のそばでは大量の落ち葉が地面を覆いつくすでしょう。
山や森では誰も掃除しないので永遠にそこにあるようにも思えますが、実はそうではありません。
地上の落ち葉は動物に食べられ、風に吹かれ、雨に打たれ、次第に細かくなっていきます。
そして腐っていき、土と混ざりながら栄養満点の「腐葉土」へと姿を変えます。
落ち葉からできた天然の肥料は、新たな植物の芽を出し、成長を促す森のごはんとなるのです。


■落ち葉を分解する生き物

土の中には、ダニやトビムシ、ムカデやミミズなどの虫、モグラなどの生き物がいます。
これらは「土壌生物」と呼ばれる、落ち葉を食べる生き物です。
大きな土壌生物が落ち葉を食べて糞を出し、その糞に含まれる微細な落ち葉をさらに小さな土壌生物が食べます。
最も小さな土壌生物が出した糞は微生物が分解し、有機物であった枯れ葉が植物の栄養となる無機物へと姿を変えるのです。
植物に有機物を与えても、吸収できません。
葉が落ち、その葉を動物が食べ、動物の排泄物を微生物が分解することで、ようやく植物が根から摂取できる栄養になります。
秋の落ち葉は、植物の成長や森の豊かな土壌づくりに必要不可欠なものだといえるでしょう。

 

 

落ち葉のその後を追ってみたら、土壌生物たちの食事につながっていましたね。
植物の栄養になるなら、きれいさっぱり掃除しない方が良いのかも…
庭にモグラが出てきたらびっくりしてしまいますが、良い土づくりに貢献してくれるなら残しておいてあげようかな?