6月は長期間雨が降り続けたり、短期間・局所的に大量の雨が降ったりすることで水害の危険性が高まります。
膝まで水に浸かるような集中豪雨、家や車が水没する洪水の時はどうしたら良いのでしょうか。
今回は環境スペーススタッフが、水害への備えについて解説します。
■水害発生!履くべき靴はどれ?
集中豪雨により、自宅近くの河川が氾濫しました。
これから避難所へ向かいます。
さあ、あなたは普段はいているスニーカーと長靴、どちらを履いて家を出ますか?
多くの人が長靴を選ぶと思いますが、実は水害時に長靴はNGです。
長靴は水が染み込まない構造ですが、履き口から水が入ったらバケツに足を突っ込んでいるのと同じ状態になってしまいます。
足が重くなり、歩くことすらままならないでしょう。
洪水では長靴を超える高さまで水が上がってくる可能性があり、長靴が使い物にならないケースも多いです。
水が入り込まなくても、簡単に脱げてしまうので転倒のおそれがあります。
避難の際は底に滑り止め加工が施してあり、紐でしっかり固定できる靴を履きましょう。
災害時に備えて用意しておくなら、安全靴が環境スペーススタッフのおすすめです。
工事現場用の靴ですが、水害だけでなく地震や台風の時の避難にも適しています。
普段使いできるデザインもあるので、一つ持っておくと安心ですね。
■両手が使えて体温キープできるレインウェアを用意しておこう
水害時は、横なぐりの雨が降っていることもあります。
傘をさして避難するのは危険なので、レインウェアを着用しましょう。
上着とズボンのセパレートタイプは全身を覆うことができ、体温も奪われにくいので環境スペーススタッフのおすすめです。
服の上から着用するので大きめのサイズを、と考える人も多いですがジャストサイズを用意してください。
元々少し大きめに作られているので、普段の服がMサイズの人ならレインウェアもMサイズを購入しましょう。
それぞれのメーカーで若干サイズ感が違うため、試着してみると良いですね。
■山や川がないから大丈夫?都市型災害も急増中
近くに山や川がなく、土砂災害が起こる危険性が低いと考えられていた地域でも甚大な被害が発生したことがあります。
近年、都市部でも集中豪雨による災害が増えており油断は禁物です。
コンクリートには雨が染み込みにくく、そのまま下水道や側溝に流れていきます。
短時間に大量の水が下水道や側溝に向かい、水があふれて道路が冠水するケースも多いです。
都会だから水害は起こらない、近くに川がないから安全とは言えません。
地下鉄や地下道で水害が発生し、逃げ遅れて命を落とすという危険性もあるので
日頃から防災について考えておきましょう。
それぞれの地域によって、起こりうる災害の種類、避難経路などが異なります。
地域ごとに作成されている「防災マップ」は、市区町村役場やアプリでも閲覧可能です。
こちらを参考に、もしもの時の備えをしておきましょう。