昔から嗅覚には自信のある環境スペーススタッフです。
子どもの頃は匂いだけで給食のメニューが分かったし、友達3人がつけている香水の種類(ムスク・サンダルウッドなど)をそれぞれ言い当てたこともあります。
母親が長年使っていたファンデーションを変えたのも、すれ違った時の匂いで気付きました。
こんなに嗅覚に敏感なんだから、何かに活かしたい!
香水やルームフレグランスを楽しむのも好きですが、せっかくなら趣味や特技の欄に書けるような称号が欲しいと考えるように。
そこで今回は、香りの資格にはどんなものがあるか調べてみることにしました。
■調香師は資格がいらない
調香師は香水の原料を配合し、香りを作り出す職業です。
調香師になるには化学系・薬学系の学校を卒業し、化粧品会社や食品会社、香料の会社に就職して10年くらいの経験を積むのが一般的だといわれています。
しかし、資格がないと調香師になれないというわけではありません。
有名フレグランスブランドのジョーマローンは、創業者の女性の名から付けられました。
彼女は貧困家庭の多い地域で生まれ育ち、病気で倒れた母親の代わりに働くため、15歳からフェイシャリストの道へ進みます。
フェイシャルエステのために考案したバスオイルが大ヒットすると、ジョー・マローンはフレグランスショップの路面店をオープンさせました。
彼女は働きながら香りの知識を深め、資格を持つことなく才能を開花させていったのです。
今でも独学で調香の技術を学んでいる人は多く、資格がなくても調香師として活躍することができます。
■日本で取得できる香りの資格は?
香りの資格として世界的に有名なのは、香水の本場フランスで認められている「ル・ネ」という称号です。
これはフランス語で「鼻」を意味しており、世界中で200~300人程度しか認定されていない厳しい資格試験になります。
日本では「日本調香技術師」や「フレグランスセールススペシャリスト」などの資格があり、それぞれ化粧品や食品メーカー、香水の販売店などで活躍している人も多いでしょう。
かつては「香水ソムリエ」という資格もありましたが、現在は新規受付を行っていないため、受験することができません。
香水の香りをかぎ分け、顧客のニーズに合わせてアドバイスをするならフレグランスセールススペシャリストの資格が環境スペーススタッフのおすすめです。
香水の専門知識だけでなく、接客方法なども学ぶことができます。
香水にはより香りを引き立たせるような付け方があり、これを店頭などで説明する能力も求められるというわけですね。
■アロマテラピー検定が人気
ハーブなどの香りによる健康効果について知識を深めたい人は、「アロマテラピー検定」も環境スペーススタッフのおすすめです。
近年は看護や介護、メンタルケアの観点からも香りの力が注目されています。
アロマオイルなどの販売から、アロママッサージによるエステまで、幅広い分野で役立つ資格でしょう。
資格講座でも人気の資格なので、ぜひ受けてみてくださいね。
香りの知識は奥深く、「嗅覚に自信あり!」程度ですぐに資格が取れるわけではありません。
しかし好きな香りの名前を知り、好みに合わせておすすめできるようになったら楽しいですよね。
趣味をワンランクアップさせるためにも、香りの資格を受けてみたいなと思う環境スペーススタッフでした。