食文化が多様な日本では、家でもナイフとフォークを使うようなメニューが出てくることもあり、カトラリーを揃えているご家庭も少なくありません。
ところがこのカトラリーには様々なサイズがあることをご存じですか?
環境スペースのスタッフはサイズのことをあまり意識したことがなかったので、そんなに違いはないだろうと思っていたのですが、色々なサイズがあってびっくりしました。
今回は知っておくと便利なカトラリーについての豆知識を環境スペースのスタッフがご紹介します。
■カトラリーってどんな種類があるの?
すべて箸でいただく和食とは違って、洋食ではメニューごとに使用するアイテムが違うため、テーブルセッティングでは10本以上のカトラリーが並びます。
配置によって使う順番も決められているので、覚えてしまえば難なく使いこなせるようになりますが、サイズや形状でも見分けることが可能です。
魚料理用のフィッシュフォークやフィッシュスプーンはくぼみが入っていたり、スープスプーンはスープをすくいやすいように丸みがあったりします。
テーブルナイフとテーブルフォークは肉料理用のアイテムですが、食事のすべてをこれだけで済ませてもいいことになっています。
■「デザートサイズ」は案外大きい!
カトラリーの中には、テーブルシリーズよりも小ぶりなデザートシリーズがあり、その名の通りデザートを食べる際はもちろん、前菜やチーズ用としても使われます。
ところが、この“サイズ”の表現には注意が必要です。
あくまでも欧米から見たサイズ感覚のため、日本人をはじめとしたアジアの人にはデザートシリーズでも十分に大きい可能性があります。
実際に日本のカトラリーメーカーでは、デザートシリーズをディナー用として販売しているところもあり、様々なジャンルのお店で一般的に使われる汎用性の高いサイズです。
自宅用にカトラリーを揃える際「ディナー用がほしいからテーブルシリーズにしよう」とサイズを見ずに購入してしまうと、大きすぎて使いづらいといったことになってしまう場合もあります。
■カトラリーはサイズ選びが大切
カトラリー選びで大切なのは、自分に合った使いやすいサイズを見つけることです。
たとえば、テーブルスプーンの長さは平均20cmですが、デザートスプーンの平均は17cmほどです。
カトラリーにおける3cmは非常に大きく、欧米に比べると小柄な日本人はテーブルーサイズよりもデザートサイズの方が使いやすいでしょう。
シリーズで決めてしまうのではなく、実際の長さを見て選ぶと失敗しにくいです。
ちなみに、箸の長さは男性用が23cm前後、女性用が21.5cm前後、子ども用は18cmが一般的です。
しかし、手の大きさは人によって違います。
この機会に箸のサイズについても見直してみてはいかがですか?